MAYUKO .1 st Alubum 待望のスラック・キー・ギターの新星
MAYUKO 天使のギター』
Tax in ¥2.100
--------CD番号No.ah-3

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2008年の夏にハワイでギターを弾いている動画を撮ってもらったのですが、
よろしければこちらも御覧ください↓↓

http://wholeworld.net/beauty.asp
http://wholeworld.net/inspiration-peace.asp

ハワイの伝統的なギター奏法であるスラック・キー・ギターが誕生して凡そ2世紀が経とうとしている。
この間、70年代にスラック・キー・ギターのカリスマ、ギャビー・パヒヌイが登場してくる迄、
スラック・キー・ギターはハワイの人々と共に静かな時を過ごしていた。
スラック・キー・ギターより後に登場してきたウクレレやスティール・ギターはすぐさま表舞台に躍り出て、脚光を浴び続けてきた。
しかし、スラック・キー・ギターだけはハワイの人々の手から離れることもなく、
また、時代に流されることもなく、常にハワイの人々の心を響かせ続けてきた。
そのスラック・キー・ギターが人々の前に出るようになったのは、前記したギャビー・パヒヌイの存在が大きかった。
彼はマルチ・プレイヤーとしてすでに名を馳せていたが、特にスラック・キー・ギターにおいては、
ギャビー・スタイルと呼ばれるオリジナル・スタイルを編み出し、70年代のスラック・キー・ギター・ブームの火付け役となったほどだ。

ギャビーのスタイルは伝統的なスタイルに現代的な新しいエッセンスを入れたことであり、
兎角保守的になりがちだったそれまでのスラック・キー・ギターの世界に大きな風穴を開けることになった。
ギャビーによって再認識、再評価されたスラック・キー・ギターは、その後のハワイアン・ミュージシャンたちに大きな、
大きな影響を与えることになる。ギャビーによってインスパイヤされ、新しいハワイ音楽を求めていた者にとっては、
新たにスラック・キー・ギターと言う、もう一つ新しい音楽の武器を手に入れることができた。
以後、現在に至るまで、ハワイ音楽にスラック・キー・ギターは欠かすことができないものになっている。
ギャビー以後スラック・キー・ギターを志すプレイヤーは多数排出されている中で、
特に女性スラック・キー・ギター・プレイヤーとなると、まだまだその数は少なく、希少価値的存在でもある。
女性スラック・キー・ギター・プレイヤー草分けの一人と言えば、エンティー・アリス・ナマケルアである。
アリスは、独自のチューニングとスタイルで知られているミュージシャンであり、またハワイ音楽や文化に大変造詣が深く、
希有な存在でもあった。

 現在ハワイで活躍している女性スラック・キー・ギター・プレイヤーと言えばシンディー・コム、ハウナニ・アポリオナ、
クウイポ・クムカヒ、ブリトニー・パイヴァ、オワナ・サラザール等まだ数えるほどしかいない。
数少ない女性スラック・キー・ギター・プレイヤーの仲間入りをするのが、このアルバムでデビューする期待の新星、
漸く二十歳を迎えたばかりの日本人プレイヤーMAYUKOである。MAYUKOのプロフィールを見ると、
9歳の時からクラシック・ギターを始めたそうで、すでにギター歴はかなりなものである。
そのMAYUKOがハワイのスラック・キー・ギターと出会い、そして、今回のデビュー・アルバムに結びついた。
クラシック・ギター奏法とスラック・キー・ギター奏法がMAYUKOの中で出会い、消化され、
新しくコラボレーションされたMAYUKOスタイルのサウンドがこのアルバムにはギッシリと詰まっている。
そのサウンドから感じられるものはハワイの自然であるすべてのもの、風、空気、空、虹、雨、花、水、川、・・・・・・・。
MAYUKOサウンドはまずはこのアルバムからがスタート。
これからも増々ハワイを自分の中に取り込んだ新しいサウンドをどんどんクリエイティヴしてゆくことだろう。
このアルバムの選曲を見てもMAYUKOのお母さん(Yamato)の作品やスラック・キー・ギターの先生でもあるカモクの作品、
そして、ハワイのトラディショナル・ソングやコンテンポラリー等、実にレパートリーの広さにもびっくりする。
ハワイを中心に広がっている太平洋の海のように、スケールの大きなMAYUKOスタイルのサウンドを
今後も大いに期待すると共に見守っていきたい。

                   山内 雄喜(ライナーノーツ)
-----------------------------------------曲目(13曲)
1・Akaka Falls
美しい滝を歌ったフラソング。
まだ見たことのないその滝を、いつかは見てみたいと
思いつつ弾いています。きっと、
海や山とはまた違ったハワイの魅力を知れるはず。

2・In This Life
IZことIsrael Kamakawiwo'oleの歌うこの曲が大好き。
ギターでは届けられないけれども、
特に、歌詞がとても胸に響くのです。
「この人生で、私はあなたに愛されていた」

3・Seven Miles Beach
爽やかな夏の一日、真青な空と太陽の光をはじき返す
無数の波、そんなイメージの似合う曲。
明るすぎない終わり方は、海で遊び疲れた一日の終わりを
表すよう。

4・のいりぐち
夢のいりぐちに立つ。すると、そのいりぐちの向こう
から希望の風が吹いてくる。それは全身を吹き抜けて
ゆき、暖かで、軽やかで、七色に輝き、
まるでハワイの風のよう。

5・Eku`u Morning Dew
ギター二本、エレクトリックベースにパーカッション
と、アルバムの中で最も賑やかな編成。これぞハワイ、
といった明るさ、軽やかさが気持ちいい。

6・Eoria
神の息、聖霊とも言われる風。そこには、
心を落ち着かせ、静かに満たされた思いにさせる、
不思議な力がある。この曲からは、そんな風の心地よ
さ、力を感じられます。同時に、目に浮かぶのは、
爽やかな風に椰子の葉が揺れている情景。



7・Pua Lililehua
この曲は、あるギター弾きが、フラダンサーである恋人にプロポーズするために書かれたといわれてます。それを聞いた私の友人が言った言葉が印象的でした。「ギター弾きにとって音楽って、言わば命がけなわけじゃない?だからこそ、伝わるんだ。」

8・Cloudy Horizon
タイトルの通りに、曇りの日、薄日を受けて鈍色に光る水平線が見えるよう。暗くなったり、明るくなったり、時に天使の梯子が下りてきたりと移り変わるさまは、ずっと眺めていたくなる。

9・かなるもの
物哀しい旋律の美しい曲。消えない痛み、届かない声、叶わない想い、そんな心の奥から生まれる一粒一粒の涙は、誰にも知られず、そっと深い深い海の底に沈んでいく。哀しみのすべてを呑み込み、包み込む、だからこそ海は滄く美しい。

10・Love & Honesty
ハワイの夜。夜景を見ながらのドライブで、この曲をバックにふと思う。「あと何日、こうしていられるのかなノ」何度もリピートして聴いては切なくなってしまう、そんな曲。

11・Welina
浜辺に佇む一人の少女。少し陰のある横顔は、
いったい何を想っているのだろう。繰り返し寄せ来る波に向かい、そっと呟いたのはきっと、"Welina(=aloha)"の一言。

12・Aloha `Oe
最初はゆったりと始まり、変奏曲のように、だんだと複雑になっていく、ギターソロらしいアレンジを楽しんで頂きたいです。

13・I'll Remember You
この作曲者は34歳という若さで癌によってなくなりました。このことを知ってからは、"I'll remember you."という言葉が痛いほどに重いものに感じられてます。


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